こんにちは、ご無沙汰しております。仕事が落ち着いたので、またブログをちょくちょく書いていきたいと思います。
今日は、最近Youtubeで観て、感銘を受けた動画をご紹介します。
植松努さんという方の、TED✖️Sapporo講演の動画です。
詳しくは是非動画をご覧いただきたいのですが、植松努さんは植松電機さんという会社の社長として宇宙開発に関わっていらっしゃる方で、世界に三つしかない微小重力実験塔などを自前で作るなど様々な功績を残されている方です。
この講演では「夢」というレンズを通じて植松さんの人生観が語られており、たった20分の動画とはいえ、様々なメッセージが随所にちりばめられています。
冒頭の、「アポロの月面着陸をテレビで観たおじいちゃんが、『ほらみれ、人が月に行ったぞ!お前も月に行けるぞ!』とこれまで見たこともないほど嬉しそうな顔をしていた。本屋に行って宇宙の本を手に取ると、また嬉しそうな顔をして、でっかい手で僕の頭を撫でてくれた。またおじいちゃんのそんな喜ぶ顔がもう一度見たくて、私は飛行機やロケットが好きになってしまったのかもしれません」というエピソードで既にジーンと来るものがあったのですが、
個人的に一番心にささったのは、
「高い車を買うとか、お金がないと達成できない夢は、結局誰かのサービスを消費しているだけ。自分の力では何もしていない。今できないことを、できるようになることこそが、人間が本当に追うべき夢なんじゃないか。自分ができること、人にしてあげられることを増やせば、仕事にもなる。」という言葉です。
確かに、高い車や装飾品を買ったりすることは、それ自体は悪いことではないものの、夢というより願望、欲望に過ぎない場合が殆どなのかもしれません。そういった欲を満たす行為に向かって努力するのではなくて、自分が好きで、できるようになりたいことに向かって努力したほうが、遥かに豊かな人生になるよ、というメッセージだと思います。
確かに、モノやサービスを消費するタイプの願望を満たしたり、思い描いたりしている時間(私の場合、欲しい鞄や、行きたい豪華リゾートについて妄想している瞬間でしょうか…)よりも、
楽器の練習をしたり、カリグラフィーに挑戦したり、新しいレシピに挑戦したりしている時間の精神状態の方が、遥かに充実しているなぁと思います。
植松さんのはまさにこの点を丁寧に言語化して下さっているのですよね。若者たちが「願望」と「夢・趣味」をかけ違わないように。
ただ、当たり前のことのように見えて、年齢を重ねて責任が増えると結構この「本当に負うべき夢」を追い続けるということは、難しいんですよね。仕事やら、雑事やら、人間関係などに時間とエネルギーを削がれてしまって、本当に自分を豊かにしてくれることに時間を使うことを忘れてしまいがち。少なくとも私はそんなことがしょっちゅうです。
この動画を観て、消費するばかりではなくて、何かを創ったり、人を助けたりすることができた方が、楽しくて豊かな人生になるよな、どんなに小さくても、「追うべき夢」を大切にしていこうと、改めて思うことができました。
植松さんはご本も出されているようなので、ご興味のある方は是非。