こんにちは、お元気ですか?
今日は嬉しい発見がありました!
散歩中に通り掛かった家に、以前もご説明したブルー・プラーク(これは正確にはブロンズっぽい色になってましたが)がかかっており、それとなく近づいて読んでみると。。。
なんと、モーツァルトのものではありませんか!
昔からクラシック音楽の大ファン(オタク)で大学時代オーケストラもやっていた人間としては、大興奮!!
なんでも、モーツァルトが8歳の頃、人生で初めてシンフォニー(交響曲)を作曲したのが、まさにこの場所だったらしいのです。
(ここからは、クラオタでない方にとってはつまらない内容かもしれませんが。。。あしからず)
演奏会などでとりあげられるモーツァルトのシンフォニーは後期の作品が多いので、第一作目をきちんと聴いたことがない、という方は多いと思います。
私自身もどんな曲だったか思い出すことができなかったので、すぐさまその場で曲を検索し、プラークのかかった建物の前で光悦の表情を浮かべながらしばらく聴き入りました(住人の方からしてみればかなり怪しかったかも…)。
モーツァルト一家は、欧州旅行の最後にロンドンにたどり着き、約1年間もの間この地で過ごしたのだとか。幼きモーツァルトが、欧州中を旅して観たもの、聴いた音、感じたことがこの曲にギュッと詰まっているのかしら…なんて思いながら聴いていたら、鳥肌が立ちまくりでした。
第1楽章は、。無邪気なようで、とても美しい和音の展開に心を掴まれます。未来への希望に胸をときめかた、少年がスキップしている光景が目に浮かびます。第2楽章は打って変わって落ち着いた、低音が主役の曲調に(この頃からのちの40,41番などにみられる切ない響きの片鱗が聴こえます)。ホルンのハーモニーがたまりません。そして第3楽章は快活なフィナーレ。
当然、完成度は後期のものと比べれば低いかもしれませんが、それでも8歳でこんなシンフォニーを作曲してしまうとは(特に第2楽章!)。。。やっぱり天才!
このなんの変哲もない住宅街にポツンとあるのですが、一応通りはモーツァルト・テラスと名付けられていました。この辺りはファーマーズ・マーケットがあってこれまで何度も通っていたのに、通りの名前さえ気付きませんでした。
隣の小さな広場にこんな少年時代の銅像もしっかりありました。いや〜、本当に何故今まで気付かなかったんだろう!?
この嬉しい発見があってから、家までヘッドフォンでモーツァルトを聴きながら半スキップで歩いて帰りました。
こういう出会いがあると、色々不便なことはあるけれど、ロンドンに住んでいてよかった!!と思えます。
これからは、ブルー・プラークをこまめにしっかり読んで、調べて、土地の歴史に思いを馳せる時間を増やしていきたいと思います。