国際結婚は大変? 円満な国際結婚をするために必要だと思う2つの最低条件 Love is action

イギリス人の夫と入籍してから2年、婚約してから3年、付き合い始めてから早5年が経ちました。日本の知り合いからは「やっぱり国際結婚って大変?」と聞かれることが多々あります。

一方でロンドンの職場の同僚や友人たちは、実は同じ国籍同士のカップルの方が少ないぐらい多種多様。もはや国際結婚をしているという意識は日常的にありません。

今日は、そんな周りの国際カップルと自分の経験を経て、「国際結婚は大変なのか?」という問いに対する現時点での私の答えをご紹介したいと思います。

実感としては、

「全然大変じゃない」というのも何か違うし、とはいっても日々「ああ大変だ」と感じて暮らしているわけでもない。

今のところの私の答えは、「①最低限の価値観が合致していて、②お互いに歩み寄る意思があれば大丈夫。です。

(あくまでも個人の私見です。それぞれのカップルが置かれた状況によると思うので。)

①最低限の価値観が合致している

私の持論は、育った国や文化的背景は違ってもOK、ただお互いがハッピーに生きるために絶対に譲ることができないと考えている事に対する価値観は限りなく一致していた方が良い というものです。例えば私にとってはお金(経済的余裕)・食・家族は自分の幸せの絶対条件なので、例えば、お金に関しては何をご褒美と感じるかは別でも、「できる限り浪費は避けるけど、たまにはご褒美として自分の好きなことにお金を使うことは悪ではない」という価値観が合っているということ。食に関しては、ステーキが好きか、寿司が好きかということは別々でも、とにかく「食ベることを楽しみたい。美味しいものを食べたい」とお互いが感じていること。家族(お互いや両親)と一緒に過ごす時間が重要と感じていること。などなど。

これらは(稀に変わることはあっても)基本的には努力してもなかなか変えることができないものだと思うので、最低限の価値観がなるべく合っている人に出会うことができると、ストレスが少ないと思います。

②お互いに歩み寄る意思がある

違う人間同士が一緒に暮らすということは日本人同士でも大変なものです。もともと別々の人間なので、ある程度価値観や考え方は違って当然。この「違い」を受け止め、相手を思いやり、どれだけ「歩み寄るためにじぶんの行動を変えられるか」が重要だと思っています。

図で説明すると、文化背景の違いなどからお互いのスタート地点が離れていても、「歩み寄り」次第で、お互い満足する折り合い地点を見つけられる。

逆に、いかに文化的背景が似ていても、「歩み寄る」ことができる距離がとても短ければ、お互いの折り合い地点に行き着くことができません。

すれ違いが起きた瞬間、私はなるべく、このお互いの歩み寄りの幅を頭に思い描いて、どちらかにバランスが偏っていないか考えてみるようにしています。

「実は自分の方の歩み寄りが足りていなかっただけだ」と分かれば自分の行動を改め、「自分の方が無理して相手に合わせている」と感じれば、その旨を伝え、話し合います。もちろん毎回できることではありませんが。。

ただそういう意味で、実は国際カップルの方が、前提として「違って当たり前」という意識が常にあるためか、ちょっとした意識や慣習の違いにいちいちイライラせず受け止めやすいという利点があるかも知れません。

* * *

さてこれらの最低条件以外にも重要な点があるのですが、これは結婚した後、相手の本国に住むのか、日本に住むのかということによって変わってきます。

相手の本国に住む場合は、ある程度の語学力(自力で相手の国の言葉で市役所対応ができる、生活のあらゆる場面で交渉できる程度)と経済力(日本へ帰省する際の旅費を賄える、どこに住むかによりますが例えばアメリカなど医療費が高い国でも自力で医療を受けることができる程度)がかなり重要になってきます。なぜなら、この二つを相手に任せてしまうと、依存関係になってしまうリスクが高いから。一旦相手に依存してしまってから愛がなくなってしまうと、悲惨です。一方で、日本に住む場合は、相手と意思疎通ができている限り日本語しか喋れなくても問題ありませんし、経済面でも、帰省or家出する(笑)際にも国内であれば比較的支出は抑えられますし、いざというときはコンビニバイトでもなんでもしてお金を稼ぐことができるので、重要度は下がります。それよりも、長期的に日本に住むことに対する相手側の両親の理解や、相手が日本で食いっぱぐれないような職能があるのか、などの点の方がより重要になってきます。

いろいろと書いてみましたが、上述した2条件が合っているのであれば、国際結婚は発見が多くて楽しいですし、愛する人と生活を共にすることができるのは何事にも変えがたい喜びです。

いずれにせよ、”Love is action. It isn’t just talk, and it never was.” (愛とは行動です。言葉だけでは決してありません)とオードリーヘップバーンが言い残したように、相手を思いやり、行動することが、どんなカップルにとっても大事なのかも知れませんね(と、自分に戒めています。。)

Author: tomimunch

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください