私にとってロンドンで暮らすことの醍醐味は、なんといっても長〜い歴史の情緒を日々の暮らしの中で感じられる点です。ふと立ち寄ったパブが、400年以上も前から存在しているお店だったり、迷い込んだ路地に、自分が昔からファンだった人物の家を見つけたり(つい先日近所を散歩していたら、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターがロンドンで住んでいた実家を見つけました!)と、街を歩けば歩くほど、新しい発見があります。
また、こうした歴史に気づかせてくれようとする仕組みも工夫されています。著名な人物が過去住んでいた建物にはブルー・プラーク(Blue Plaque)という、青いプレートが外壁に施され、誰がどんな時代にその建物に住んでいたのか記してあるのです(ビアトリクス・ポターの実家を見つけたのもこのおかげ)。
先日スーパーに食料品を買いに行く途中、近所の教会を通り抜けてみたところ、ふわ〜っ古い建物の香りが心地よい風とともに流れてきて、一瞬、まるではるか遠くの地で旅しているような錯覚を覚えました。古い建物のそばは、どこか違う時空の空気が流れているような気がします。
St Luke’s Churchというチェルシー地区にあるこの教会。なんでもあの文豪チャールズ・ディケンズが結婚式を挙げた教会なんだそうです。
お庭もとてもきちんと手入れされ、様々なお花が咲いていて、コロナウィスルスの影響ですさんだ(?)心がほっと癒された瞬間でした。
この教会はキングス・ロードというロンドン屈指のおしゃれストリートをちょっと入ったところにあるので、お買い物に疲れたら、コーヒーでも買ってぜひこの教会のお庭のベンチで休んでみてはいかがでしょうか。
今日もブログをお読み頂きありがとうございました。