「映像の魔術師」と呼ばれたイタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニは、「人生とは魔法とパスタを組み合わせたようなものだ(life is a combination of magic and pasta)」と言い残しましたが、私も、パスタなしの生活は考えられない!というほど、パスタを愛しています(笑)。
これまで家ではずっとディチェコ(De Cecco)を食べてきたのですが、数ヶ月前にイタリア人の同僚ジョバンニに何気なく「ロンドンで気軽に買える、美味しいパスタ(乾麺)の一位を選ぶとしたらどのブランド?」と尋ねたところ、
「俺はガロファロ(Garofalo)一筋だね。ガロファロが見つからない時はディチェコだけど」との答えが返ってきました。
ほほう、ディチェコよりもお勧めのブランドがあるだと…?と気になったのですが、近所のスーパー(Waitrose) で探してみても見つからず。ところが、先日たまたま散歩していた時に立ち寄った小さなイタリアン・デリで、お惣菜が並ぶカウンターの横に、ちんまり鎮座しているのをついに発見(High Street Kensington駅近くのLa Piccola Deliというお店です)!
確か500g一袋で1.8ポンド(約260円)と、値段帯はデェチェコと変わりません。早速買って、パスタを作ってみました。
*ちなみに、日本ではコストコで取り扱いがあるようで、500g×8袋セット(1480円)で売っているようです。一袋あたりに換算すると200円弱とロンドンで買うよりお安い!やや量は多いですが、賞味期限まで2年ぐらいはありますし、ストックしておいても損はないかもしれません。
茹でる前に麺を観察すると、ディチェコと同様に若干表面がざらざらしています。これは、伝統的なブロンズダイズという型を使ってつくられている証拠で、このざらざらによってパスタが絡みやすくなるんだそうです。麺の太さは、10番が、ディチェコの12番とほぼ同じ太さになります。
茹で時間は袋に10分間とありますが、アルデンテ命である私は「この10分間とはパスタを茹で始めてから完成して皿に装うまでの時間である」という信念を持っているので、お湯で茹でるのはあくまで約7−8分(鍋の大きさなど微妙に変わる)に抑え、そのあと1分ほどソースと絡め、お皿に盛り、食卓に並べるまでを10分間のうちにやります。
ソースは、シンプルなものであれば茹でている7−8分の間にサッと作り(ペペロンチーノやポモドーロ)、それ以上に時間がかかるソース(ボロネーゼなど)の場合は先に作っておきます。
今日は、キノコとアンチョビと小海老のトマトパスタを作りました。
はい、完成。
肝心のパスタのお味は…?
噛むほどに小麦の味わいが広がり、もちもちしていて美味しい!若干、ディチェコより芯が柔らかい気がしましたが、今日のたまたまの茹で加減かもしれません。食べ進めても時間の経過とともに柔らかくなりすぎることはなく、最後まで美味しくいただくことができました。
ガロファロは、ナポリ近郊のグラニャーノという土地(パスタの町として有名だそうです)で1789年に創業した、老舗のパスタメーカーのようです。オーガニックの小麦を使っているというのも、残留農薬などを気にされる場合は嬉しいですね。
ただ、ディチェコよりはるかに美味しいか?と言われると…甲乙付け難いです。やっぱりディチェコも美味しいですもん。
ディ・チェコ No.12 スパゲッティ 500g×4個 [正規輸入品]
今度時間に余裕がある時に全く同じ条件で茹でて、食べ比べをしてみたいと思います。
いずれにせよとても美味しく、輸入品パスタとしてはとてもお手頃な値段で買えるブランドだと思うので、コストコやイタリア食材を扱うお店などで見かけたら、手にとってみてはいかがですか?
今日はロンドンでは冷たい雨が降っています。先週までは気温が20度ぐらいあったのですが、今日は昼間の最高気温でも13度…。
みなさま、良い週末をお過ごしください。
今度コストコに行ったら買ってみます!
良い情報をありがとうございました‼️